あなたの行動は“脳の駆動構造”に支配されている
このように考えたことはありますか?
- 自分の意思で生きているつもりなのに、なぜか毎日同じところでつまずく
- やる気が出ない日と、妙に集中できる日がある。その差が激しい
- 自分より能力が高くない人のほうが、うまく生きている気がする
このような違和感を、あなたも感じたことはあるのではないでしょうか?
答えは“脳の駆動構造”にあり
人はロボットではありません。
実は、脳には駆動方式(ドライブ)があり、その構造によって日々の思考・行動・感情パターンがある程度決まっています。
BDS理論(Brain Drive Structure)は、こうした“脳の動き方の違い”を分類・構造化した理論です。
この理論は、以下の3つの要素から成り立っています。
Brain 4 Drive(脳の4つのモード)
- 自在脳(フレックス型)
- 分離脳(ブロック型)
- 統合脳(ハイブリッド型)
- 安定脳(ルーチン型)
人それぞれ、物事の進め方や集中の仕方、疲れやすさが違うのはこの「駆動モード」によるもの。
報酬系構造(ドーパミン・セロトニンの使い方)
- 衝動で動く人、構造で動く人、安心感で動く人……
- 何に快感を感じるか=どんな報酬で脳が動くかはモードごとに異なります。
エラーモード(脳の誤作動・変調状態)
- ブレイクモード(継続できない・断続型)
- フリーズモード(動けない・停滞型)
- オーバーヒートモード(頑張りすぎ・暴走型)
これらは性格ではなく状態。誰でもなり、また、抜け出せます。
BDSが教えてくれること
この理論を知ることで、あなたは以下のことが見えてきます。
- なぜ自分は「続かない」のか
- なぜ他人と「分かり合えない」のか
- なぜ「正しい努力」がうまくいかないのか
そしてこう問い直すことができるようにも。
「自分の脳は、どのようにすれば“素直に”動いてくれるのか?」
脳は、操作対象である
これはBDS理論の根本的な思想です。
あなたの脳は「あなたの一部」ですが、「あなたのすべて」ではありません。
脳の駆動方式を理解し、受け入れ、設計すること。
それが、自分を乗りこなすということです。
次回予告:「人はなぜ、同じことを続けられないのか?」
次回は、BDS理論の応用編として
「努力が続かない脳の仕組み」について解説します。
「継続は力なり」という言葉に、ずっと違和感を抱いていた人へ。
この記事のまとめ
用語 | 意味 |
---|---|
BDS(Brain Drive Structure)理論 | 脳の駆動構造(思考と行動の仕組み)を体系化した理論 |
B4D(Brain 4 Drive) | 脳の4タイプ分類(自在・分離・統合・安定) |
報酬系構造 | ドーパミンやセロトニンによる“行動の燃料構造” |
エラーモード | 状態によって誰でも陥る脳の誤作動パターン |
コメント